2021年初釜茶会(オンライン)②

お床の説明した後は、お菓子の説明です。今回はオンラインですので、各自お菓子を用意を頂きました。


しかし手にいれられない環境の方もいるため、秘伝の自宅で作れる白味噌餡餅のレシピをお伝えしました。 

この白味噌餡は、大先生が参加をされた業艇先生の初釜で使われているお菓子を再現したものです。

実は、私はこのお餅が大好きです。

17.8年前の初釜で頂いた時には、花びら餅よりこちらがいいと母と祖母に話していた事を思い出しました。 



そんなお話がありながら、社中の方それぞれにどんなお菓子を用意されたたのかお話を伺い皆でお菓子を頂きます。



お菓子を頂いたのちに、薄茶点前にうつります。のちの感想でお話がありましたが、今回の水指が砂金袋の水指。蓋が大きくてどのようにあけるのだろうと思われていたので小さな蓋で驚かれたとのこと。そんなところまではっきり見ることができるのがオンラインの良さでもありますね。


そして皆で三日月茶を点てて頂きます。



薄茶点前の後、今回の初釜にてお道具の説明を大先生がされました。


お茶碗(遠山、永楽即全 大宗匠の箱書き)、お棗(遠山 大宗匠の箱書き)、茶杓(間座 大亀老師)、水指(砂金袋 仁清写し)、結界(円相)、炉縁(桐蒔絵)、最後に蓋置き(木製 八坂神社) 

初釜に込められたストーリーはこちらです。

お茶碗、お棗など明るくめでたいく御正月を感じながら、閑座(心を鎮めてゆったりと座る)の茶杓のように過ごしましょう。


また、宝尽くしの砂金袋の中にたくさんの幸せが集まる一年になるように。


そして、最後に八坂神社の蓋置きの説明です。

この蓋置きは、八坂神社を建て替えた時の端材を利用して作られ「蘇民将来子孫也」と記載されています。これは民話から伝わっており、スサノオノミコトが蘇民将来にもてなされたことに感謝しその後、蘇民将来は災いをはらい、疫病もなく子孫を反映したと言われています。ですから、神社にはいまもこの言葉が書かれてた護符があり、疫病退散の願いが込められています。


このような一年ですから、今年の初釜のお道具は、日々を毎日に大切に(お軸)、たくさんの幸せが入るように(砂金袋)、疫病が退散するように(蓋置き)との願いを込めてこのような室礼にいたしました。 

細部にまで願いと思いをこめて初釜のお道具を準備してきました。  


オンラインだからこそ、お話に集中でき細部まで説明を聞けるよさもありますね。

ご感想を伺っていると、皆さんに思いが届いたのを感じて私たちもとても嬉しく思っています。


今回のお水屋はパソコン操作やカメラマンもしてくださいました。初めてのことで大変でしたが、ありがとうございました。
今年一年、またよろしくお願い申し上げます。

三日月茶道教室

茶道 裏千家の田中宗瑠のお教室です。 西宮と大阪で開いております。 Chado Urasenke,Soryu Tanaka. My tea class is in Nishinomiya and Osaka.

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