お稽古を開始し1ヶ月。
毎年お弟子さんと開く夏の浴衣会を開催しました。
今年は、ソーシャルディスタンス、消毒、マスク、抗菌フィルター、抗菌アロマと今できることを考えての開催。お席の人数は、いつもの半分の人数制限といたしました。
茶室は別世界と言われます。
外の世界で起こること、感じることを全て置いて、心穏やかに茶室に入ります。
ただ目の前の空間を感じ、音を感じ、香りを感じ、お抹茶を味わいます。
お茶会は、来られるお一人お一人にその感覚を感じていただきたく毎回準備をすすめています。
今回の納涼茶会のお床。
竹一行のお軸から涼やかさを感じて頂ければと思いました。
お香合の代わりに、虫かご。中には可愛い竹細工でできた虫さんがいるのです。
花入は、桂籠。
お菓子は、「涼風」翁菓舗さんのお菓子です。
求肥に白あんが包まれていて美味しくいただきました。
お棚はひさご棚。
灰青磁の水指と翡翠棗を合わせました。
ソーシャルディスタンスで座っていただきました。
「このような時期だからこそ、お茶を共にする時間がとても有難く感じました。」
「心落ち着く時間と空間でした。」
「季節を感じて、贅沢な時間を感じもっとお茶が好きになりました。」
と感想を伝えてくださいました。
私自身、茶室の中にいると外の世界に何が起ころうと、自分の周りに何が起ころうと、
全てがリセットされる感覚があります。
その場、その時、ただそこにいる。
お茶を頂く。
あの時間と空間は一度しかありません。
その思いがまた味わえたことは、この上ない喜びとなりました。
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