お昼のワークショップを終え、夜の部では大きな会場でデモンストレーションが行われました。
デモンストレーションは、お琴、日本の歌、着物ショー、太鼓、茶道などを舞台の上で行います。
本番前にはリハーサル行って、お客様からよくみえる位置でお点前をする場所を決めていきます。
私はお茶会でのお点前は幾度か経験がありますが、いつも緊張します。
今回のような舞台上でのお点前は初めてです。600名もの方が入る大きな会場でお点前をしますので、リンツジャパンデイ当日の朝は人数にとても緊張をし、不安が押し寄せてきました。
「間違えたらどうしよう。」
「失敗したらどうしよう。」
これからワークショップとデモンストレーションを行うというのに、とても緊張をしていました。
でもその時思い出しました。
私がオーストリアに来た理由は何であったかなと・・。
・オーストリアの方に茶道を楽しんでもらうため
・茶道を通して一緒にこの場を楽しむため
この二つが理由です。
日本でお茶会の準備をするときと同様、着物、茶道具、お菓子・・その準備の過程でいつも考えることは同じです。
お客様ははどうしたら喜んでくださるかな。
どうすればよい雰囲気でお茶会がすすめられるのかな。
今回は海外であったことで茶道具の運搬や食べ物の温度、会場の設営など普段より気遣うことはありますが茶道を楽しんでいただくという理由は変わりません。
この気持ちを思い出しました。
私が精一杯、心をこめてお点前をすることが大切。
もしその先に失敗をしたとしたらお稽古が足りなかったと反省をしよう。
でもお客様に対して気持ちを届けることだけは忘れないでお点前をしようと思うことができました。
そうして、さっきまで不安に包まれていた気持ちが晴れここに来させて頂いたこの機会に改めて大きな感謝を感じました。
濱田さん、一緒にきてくださった大先生や社中のみなさん、家族、日本で応援してくれているお弟子さん達、お稽古日程を変更してくださった学校・企業のみなさま、たくさんの方のおかげだと心から感じました。
私はこの感謝の思いを感じるため、その気持ちを目の前のお客様に伝える大切さを感じるために
オーストリアまで来たのかもしれないと感じるほどでした。
大先生がいつも 「今できる精一杯をしなさい。」と言われています。
いまできる精一杯、その気持ちを大切にワークショップとデモンストレーションに向かうことができました。デモンストレーションは落ち着いて行うことができ、会場から大きな拍手が聞こえ
無事に終わったことを感じました。
0コメント