茶道なのに脳?と思われるかもしれませんが、
茶道とも関係があると言われてます。
左脳は論理的で筋道をたてて考えていく。
右脳は想像力や五感に優れている。
茶道のお点前においては右脳の方が
むいています。
頭、心、体を一つとして向き合います。
とはいえ、いざお点前を始めると頭、心、体を一つにすることはとっても難しいです。
茶道のお点前をする中で次の手順を追うことは
左脳を使ってることになります。
次はどう動くのだったかな?
どの順番だったかな?
と考えると次々と手順を追うお点前になります。
そのような左脳を使われてる状態かどうかお弟子さんとお稽古をしていると
すぐにわかります。
そして何よりお弟子さんご自身が
その違いを感じるようになります。
今週はたまたま何人かのお弟子さんに
このようなお話をしていました。
昨日は三年以上通ってくださってる
Wさんのお稽古でした。
Wさんは専門職としてバリバリ働いてらっしゃいますが、それ以外にも町づくりのお手伝いや講師業などお忙しく働かれています。
いつも気遣いをしてくださるのに控えめなWさん、私も頼りにしています。
さて、そんなWさん。
昨日は何となくお教室に入られた時から雰囲気が違うように感じました。
お点前が始まって、違いに気づきました。
歩く姿からお道具を置く所作
初めから終わりまで本当に落ちついた綺麗なお点前をされたんです。
一緒にいる私も心地よく落ちついた時間
が流れるのを感じました。
そこで、お稽古終わりにWさんに伺いました。
「今日のお点前は本当に良かったですね。
素晴らしく心地よい時間でしたね。
今日はいつもと何が違われたんですか。」
すると
「今日はお教室に入る前に、深呼吸をしてから落ちついてお教室に入りました。」
とお話してくださいました。
母に昔よく言われたことですが
「お茶室に何も持って入らないんですよ。いい事も悪い事もその感情すべて置いて入ってきなさいよ。」
全て俗の世界をおいてお茶室に入ること
そしてただ一心にお茶を点てること
この言葉を思い出して、Wさんに伝えました。
大切なことを思いだし実感させてもらいました。
いつもお稽古をさせてもらっていると
教わることばかりです。
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