お稽古の中でお点前をお伝えするとき、
「ここはもう少しまっすぐしましょう。」
「指先までのばしましょうか。」
とお伝えすると
「すみません。」
とすぐに謝られる方もいらっしゃいます。
とても丁寧な方とお稽古を通して感じているのですが、私はいつも
「何も悪いことをしているわけではないので謝らなくていいですよ。」
とお話をしています。
お仕事や約束などで明らかなミスやできるはずのものができないと謝るのは必要ですが、
お稽古で学ぶことができなくても謝らなくていいのです。
毎回のお稽古では、その方に応じて比較的同じことをお伝えしていますが
今まで一度も大変だと思ったこともないですし、
先週できて今週できなくても、そんな時もあるある。と思っています。
それは私自身も同じだからです。
先週と比べ今週に思ったようなことができないこともあります。
そんな時は私の気持ちがそぞろになっていないかと省りみたり、
そもそものお稽古の回数が減っていないかと確認をしたり、
お点前に向かうまでの1日の流れを確認したり。
そんなことを繰り返しながら、いつの間にか少しづつできることが増えてきた感覚です。
このような気持ちでみなさまと過ごしていますので
どうぞ気にされないでください。笑
むしろ茶道の癒しの時間をともに過ごしていただいて、ありがたい気持ちでいっぱいです。
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